みらいたうん ~SDGsとユカイな17のなかまたち~

【ウィザーのものがたり】まほうつかいのウィザー たびにでる

みんなに囲まれてイキイキとみらいたうんで過ごすウィザー

みらいたうんに ひっこしてきたばかりの、まほうつかいのウィザー。
オハナヒメのおかげで みらいたうんのみんなとも すっかりなかよしです。
ウィザーには、ひっこしてきた りゆうがありました。そのりゆうとは……?

引っ越し前、森の中のハンモックで寝ていると重機で森が破壊される音に驚くウィザー

みらいたうんからとおくはなれた ふかい森のなかに ひとりですんでいたウィザー。
たくさんの木や どうぶつたちにかこまれて それはそれはしあわせなまいにちでした。
ところが、あるひ、とつぜん「ゴゴゴゴゴゴゴゴ!」というじひびきのような おおきなおとが……!
ウィザーはびっくりしてとびおきました。

「ついにきたか……!」
ウィザーは すべてをさとり

「だいすきな森がこわされてしまう! もうここにはすめない」
と、にもつをまとめました。
どうぶつや 木や お花たちは つれていけません。これはとてもとても つらいことでした。

新たに住む場所を探すウィザー。動植物や住人たちがイキイキと暮らすみらいたうんの様子にうっとり。

ウィザーは わかれのかなしみをむねに たびに出ました。

「もう こんなことがおこらない、へいわで うつくしいばしょを さがそう」

なんにちもなんにちも さがしまわってみつけたのが このみらいたうん。
たくさんのどうぶつや 木や お花、そしてじゅうにんたちが しぜんとともに イキイキとくらしていました。
ウィザーの目には すべてが きらきらと かがやいてみえました。

「ぼくがすみたかったのは こういうところだ!」

みらいたうんに引っ越してからも旅に出て、木や花たちの観察を続けるウィザー

こうしてウィザーは、みらいたうんでくらすことになりました。
もちろん、ウィザーは、いまでもたびがだいすきです。
ときどきふらりとみらいたうんを出ては、はじめて見るしょくぶつのかんさつをしたり げんきのない木や お花を まほうでなおしたりもしています。

でも、しばらくひとりで たびをしていると ウィザーはさみしくなってみらいたうんに かえりたくなるそう。
すこしまえまでは いつもひとりでいて、 それがあたりまえだったのに いまはみんなに あいたくなっちゃうんだって。

やさしいなかまがいて ゆたかなしぜんのある みらいたうんは ウィザーにとって あんしんして かえれるばしょなんだね。

ウィザーは、どうぶつやしぜんが大好きな 心やさしいまほうつかい。
ウィザーが ねがっていることはただひとつ。どうぶつや しょくぶつが のびのびとゆたかにくらせるせかいなんじゃよ。
いま せかいでもんだいになっている 自然はかいや やせいどうぶつのげんしょう。ウィザーは それがこれいじょう ひどくならないよう、ひとりで森をまもり、がんばってきたんじゃな。
かなしいことも つらいことも たくさんみてきたウィザー。
それでもまた 立ち上がって じょうねつをもって じぶんにできることをやっているウィザーは みらいたうんのみんなからも そんけいされているんじゃよ。

ターチャーのかいせつ

まちのじゅうにん -町の住人-

気球船

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